英検cbt体験談(準1級)
2023年10月にcbtで英検準1級を受けたので体験談をまとめます!
8月の前半頃、受験日程を決めました。早く申し込まないと近くの会場は埋まってしまうので申込開始日に合わせて申し込みました。
顔写真を撮りながら手続きを進めるのが難しくオンライン申込みで1時間以上かかりました。
当日は9:15集合の回でした。
朝は6時半頃起きてスピーキングの過去問を1回やりました。また単語帳を軽く見ました。
その後電車に乗って9:00前に会場前に到着、開場前かと思い建物の前で水を飲んで2-3分暇をつぶしました。
受付は1人しか係の人がおらずなかなか受付の列が進まない様子。保護者同伴できている高校生っぽい人も多くいました。
受付が終わると係の人が席まで案内してくれます。しかしここで重大な案内ミスを受けました。
ライティングをタイピング型で申し込んだのですが、タイピング型の人は筆記用具はいらないのでしまってくださいと言われ鞄にしまいました。そのあと鍵付きの協会が用意した袋に鞄ごといれられて施錠されます。
私はタイピング型であっても構想メモは手書きで作る練習をしてきたので当日鉛筆が使えないことを知り一気に不安になりました。
しかし受験上の注意事項の上には「スピーキングのみの受験者は筆記用具は不要です」と書かれており4技能受験者は鉛筆を出せるのでは?と思い始め試験開始直前に別の監督者に申し出て
鉛筆と消しゴムを出しておいてよいと言われました。
バタバタしているうちにスピーキングの準備が始まります。
一斉に始めるわけではなく自分のタイミングで試験開始ボタンを押すので戸惑いました。
まわりが音量チェックでHello.How are you?と言い出したので慌てて自分も試験開始しました。
はじめにスモールトークがあります。2問ありました。鉛筆の件もあり落ち着かなくてはじめの質問では音量マークが赤になっていました。(声が小さい)2問目からはなるべく声を張るようにしました。
また1問目は完了形で聞かれたのに現在形で答えてしまいました。周りの人が完了形で答えているのが聞こえてさらに緊張しました。
ナレーションは練習通りでしたが20秒程度あまりそうでした。最後の方は無理やり話し続けました。
QAは面接大特訓で見た問題がいくつかあり、自分が何を言っているかよくわからないまま丸暗記したスクリプトが答えられていました。2-3文程度話しました。
結果はナレーション12.QA18.アティチュード3でした。
聞き直すボタンは一度も使わず間髪入れずにイエスかノーを言うこと、2-3m先まで声を飛ばすようなイメージが大切かなと思いました。30秒ですらすらいい終わり残りの10秒は付け足せそうなら付け足すようにしました。
会場の中の誰も話していないのに自分だけ話すという瞬間もあり非常に居心地が悪いです。また他の人の発音が良かったりするとそれも緊張の材料になりますが無理にでも声を張ってよかったです。
休憩はなくリスニングに入ります。スピーキングの退出者を待つ程度の時間しかないので水分補給はできません。ここでメモが配られます。
リスニングは最高の環境です。よく聞こえ集中できます。
しかし過去問の音源よりインストラクションが短いような気がしてすぐに問題に入りました。また先読みは難しいです。見られますが、次の問題に入ると自動で画面が該当問題に戻る仕様なのでほとんど先読みはできない、また前の問題を考えながら次の問題を聴くということを過去問ではやっていましたがそれもできません。
cbtで受ける人は先読みしないで過去問練習をしたほうが良いでしょう。
リーディングは語彙がいつもよりよくわからなくて焦りました。また怪しい問題にチェックをできる仕様になっていてそれを使いましたが余計に不安になったり時間がかかったりしたのでうまく使えるよう方針を固めっていったほうがよいです。
TOEICからの習慣で長文を読むときに何も書かないのでその点は特に障害に感じることはありませんでした。
長文などは少し文字が小さく感じたもののそれほど従来型と比べてデメリットはないと思いました。
ライティングはいつもパソコンで練習してきたので特に問題ありませんでした。コピペできるし字数カウントもあるので従来型よりよいです。文字も大きくて見やすいです。40分ほど使いました。14/16でした。
早く終わったら試験終了ボタンを押して帰ることもできます。
残り30秒になったので帰ろうとしたらそのボタンを押す前に強制的に試験終了になりました。あのボタンを押さないと解答送信されないのかと思い不安になりましたが時間になったら勝手に送信されるようです。
試験開始が人によってばらばらでインストラクションのムービーなどをスキップする人もいるのでおわりのほうはどんどん周りの人が立ち上がって帰っていきます。協会HPでcbt画面利用を練習できるのでそれをやって早めに試験開始したほうがいいかも、と思いました。
たぶんcbtのほうが緊張しやすい環境かなと思います。リーディングも目が滑る感じがあります。ただワンデイで受けられるのはよいし、時間帯が選べるのもいいなと思いました。面接官が外れということも絶対にないのでその点もメリットです。
来年からリニューアルで仕事の繁忙期も近いので結果が分かる前に2回分申し込まざるを得ず1回分無駄になりましたがどうしても合格が欲しい場合は2回申し込みなども作戦としてありです。
過去問の勝率が7/11だったので3回受ければどこかで当たるだろうと考えていました。過去問の1次スコアは1740-1840のあたりを彷徨っている状態でした。
cbtの方、がんばってください!
英検準一級合格体験記
2023年10月にcbtで英検準一に合格したので体験記を書きます!
2ヶ月で合格できる!といった例外的な記事ではなくしっかり努力して合格した体験談になります。
英語学習歴
センター試験で7割ちょっと取れる程度の普通の受験生
↓
大学入学直後のTOEICIPで465点、同じ年の後期(10月ごろ)515点
↓
社会人1年目に会社で受けたTOEICIP530点
↓
社会人5年目に30時間勉強して臨んだTOEIC530点
↓
30歳のとき一念発起して260時間勉強して臨んだTOEIC710点
↓
英検準一級受験を決意
1年2ヶ月後の試験を目標に勉強開始
子供の頃はそれほど英語が得意でなかったですが頑張れば受かる試験だと思いました。
英検準1級勉強時間
TOEIC710点獲得直後から720時間
2022年9月〜12月380時間
2023年1月〜8月上旬仕事が忙しくほぼ0時間
2023年お盆明け〜10/29 340時間
仕事に明確な繁忙期があるので勉強できるのは毎年9-12月の間のみでした。8か月も空くとどうしても忘れてしまいますね。
1日あたりの勉強時間は3時間を下回らないように組んでいましたが直前1ヶ月は毎週40時間働きながら週40時間勉強する生活で臨みました。定休日は11時間勉強、それ以外の日は6時間働いて6時間勉強というスタイルです。
ただし合格だけを目的とせず様々な媒体に触れることを目標としたので合格だけできればいい!という人は500時間くらいでも大丈夫かな?と思います。
試験結果
R31/41 cse623 18/4/9
L21/29 cse606 8/9/4
W14/16 cse704 4/3/4/3
S33/38 cse607 12/18/3
合計cse2540
リーディング勉強方法
TOEIC710点獲得後はじめて解いた過去問では17/41でした。長文はTOEICで対策したものの言い換え表現が多くそれに慣れるために演習は必要でした。
使用した教材
・出る順単熟語ex ジャパンタイムズ
300回くらい回したものの過去問では17-23/25までムラがありました。最新の英検では過去問に乗っていない単語も多く混ざってきているのかな?という印象です。
ただリーディングの語彙問題にうまく活用できなくてもライティングで単語帳の語句を使う必要があるのでしっかり勉強してよかったです。
・BBC NEWS
アプリで読める英字新聞。語彙レベルが準一を超えているもののGoogle翻訳アプリで単語のみ調べながら毎日30-45分程度読みました。
・英検準1級でる順合格問題集 旺文社
簡単め。一応語彙のところは10回くらいはやった。長文は2回くらい。
・英検準1級語彙イディオム問題500
難しい。最近の英検対策とは方向性が違う気がしました。出る順合格問題集や過去問で5位20点前後とれてもこの本では6割くらいしかとれず全部覚えきるまで使うことはできませんでした。
リスニング
はじめて過去問を解いたときは11/29
TOEICリスニングは360/450なのでそれなりにできそう!と思ったら3割しか取れてなくて絶望しました。
使用した教材
・BBC Learning Englishの6分で会話が聞けるもの
・ABC Learning Englishの24時間流しっぱなしにできるもの。レベル1からはじめてレベル4まで聞きました。レベル5は合格時点でもよく聞こえていないので英検1級に向けてこれから聞いていきます。
abcとbbc合わせて毎日45分以上は聞いていました。
・英検準1級リスニング問題150旺文社
リアルライフが過去問と比べて簡単すぎでしたがパート1.パート2は使える本です。何かをほのめかす系の問題が苦手なことがわかりました。どこで躓くか分析できたので買ってよかった本です。
・出る順合格問題集
リーディングでも使ったものですが仕上げに軽く使いました。
ライティング
大学受験時にセンター試験までしか英語がいらなかったので英作対策はしてきませんでした。そのため自力では1文も生成できない状態でした。
いきなりエッセイを書くのは不可能と判断して、
・大学受験英作文完全制覇 泉忠司
の例文丸暗記をはじめました。
全体に覚えることすら苦痛でやはり自分には英語は無理かもと思いました。
次に
英検準1級ライティング大特訓 植田一三 を買いました。
序論と結論の定型文を丸暗記したうえでGrammarlyというアプリ?を使って英文を書き始めました。グラマリーは勝手に文法ミスを直してくれますがこの時期は英語力は伸びていなかったです。ただ間違ってもいてもどんどん書こうという意欲が育ったのは良かったです。
試験3ヶ月前になりchatgptの存在を知りそれを使うようになったのが勝敗を分けました。
chatgptにこのエッセイだと英検準一で何点取れるか各項目4点満点で採点するように指示したあと書き直したり文法の誤りを箇条書きで教えてもらったりしました。
初期は8点〜12点程度、途中から12,13たまに15,16点が出るようになっていきました。
インターネット上にある予想問題を中心に最終的には200本ほどエッセイを書きました。
スピーキング
ライティングと同じ事情で1文も自力で生成できない状態でした。試験本番で英語を話す自分が想像できませんでした。そこで
・英検準1級面接大特訓 植田一三
を購入。まず短文練習の部分を丸暗記しました。毎日音読し徐々に英語スクリプトに目をやる回数を減らすという形で全てすらすらと英語で言えるようになりました。
その後スピーキングの模擬テスト的なものをインターネット上で拾い、トライしたところ、ナレーションでは2分間でおよそ3文程度しかはなせずQAは1分かかってもまとまった文が言えずの状態でした。
そのためこの本のナレーション1-12を全て暗唱しました。ついでにQA部分も丸暗記しました。
さらにユーチューブで英語ファイルというチャンネルを活用し面接100本ノックなどにもトライし自分の意見が言えるようになっていきました。
1ヶ月前からは赤本のスピーキングのカードのみ切り取り音声を流しながら1発勝負で練習しました。
また面接ノートを作り130の質問に対する英語の答えをまとめたりもしましたがこれはいまいちでした。自分の文法があっているかなどがよくわからない段階で作ってしまったのは失敗でした。
特に出力系の能力が大幅に上がったことを実感しています。あこがれのピアニストさんに英語で話しかけられるかもといった具体的な夢を持ちつつ勉強することが大事です。
大変だったけど取ってよかった資格でした!